株式会社構造計画2016年新年会
1月15日
今年の会社の新年会は、生田流宮城社師範の橘寿好先生をお招きして、邦楽演奏会を行いました。先生は、日本のみならず海外でも活躍され、邦楽の良さを世界にひろめられている方です。さらにコンサートでの演奏はもちろんのこと、「さくらおこと教室」を主宰され、後進の指導をされ、多くの生徒さんを持つ大変多忙な方です。
今回は、新春ということなので、会社の分室会議室を会場に、邦楽の演奏を聴きながら新しい年を迎えることにしました。
正月番組の合間に流れる「春の海」や「六段の調べ」を聴くと、それは、日本人で良かったと思う瞬間ではないでしょうか。
「六段の調べ」がどのような経緯で作曲されたか、そして、その当時の筝の演奏者がどのような方々だったかを含め、邦楽にまつわるお話を、お筝の先生や国文学者でいらっしゃるご主人の詩の解説を交えながら、有意義な時間を過ごすことができました。
演奏は、日本の原風景が目に浮かぶような、とてもすばらしい演奏会でございました。
筝の音の多彩さや独特のコード進行は、日本人の奥底に眠っていたDNAを呼び覚ますような、感性にうったえかける曲調でした。
また、曲の合間には、シナモンの独特の風合いを持つ京都の銘菓「八橋」(焼き八橋)が、「六段の調べ」などで有名な、筝曲の作曲家で演奏者の八橋検校に由来することを教えていただき、先生からのお土産にいただいた「八橋」を食べながらの、終始リラックスした会になりました。
さらに、筝の演奏の後は、三味線と地唱で「黒髪」を聴かせていただいたときには、会場の分室会議室が一気に華やかな花柳界の会場になったようでした。
日本人である以上、新年は、着物で邦楽を聴きながら過ごしたいものです。
社会人として就職するということは、社会人として、その資質を身に着けるための場でもあると思います。
学校や家庭では教えない、あたりまえの日本人としてのプライドも身に着ける場であっても良いのかもしれません。大和魂などと軽々しく口にする人のなかには、どの程度の人が、着物の良さや、邦楽の良さ、そして文学や芸能を知っているのでしょうか。今では、歌舞伎を見たことのない人のほうが、むしろ多くなってしまったのではないでしょうか。歌舞伎の人気演目「伽羅先代萩」がどのような背景で描かれたものか、「仮名手本忠臣蔵」が伊達政宗の生まれ在所である米沢でどうして演じられないかなどを、ぜひ知っていて欲しいものです。
今後、新年に邦楽を聴く機会として、構造計画の恒例の新年会としたいと思います。
今回の演奏曲
筝 六段の調べ さくら 高砂 花 星のセレナーデ
三味線 鶴の一声 黒髪
終了後は、会場を変えて、新入社員の津田さんの歓迎会をいたしました。
彼女は、総務経理担当として入社していただいた方で、今後、会社の働く環境の向上のため、福利厚生や事務経理処理に活躍していただきたいと思います。ぜひとも、明るい職場になるよう、活躍していただけることを期待いたします。
歓迎会では、とっても美味しいワインをいただきました。ありがとうございました。
筝